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北関東の山間部を中心に紅葉のシーズンが始まった。栃木県北部にそびえる那須連山では赤や黄色に染まった木々が斜面を彩、錦の織物さながらの景色が広がっている。
那須連山の主峰茶臼岳(標高1915メートル)の7合目から9合目を結ぶ「那須ロープウェイ」=同県那須町=によると、9月下旬ごろから西側に広がる姥ケ平(うばがたいら)のドウダンツツジやナナカマド、ミネカエデなどが色づき始めた。中旬からは朝日岳(表国1896メートル)の南斜面などが見ごろを迎え、次第に麓へと紅葉前線が下りていく、という。
千葉県袖ケ浦市から家族で訪れた男性会社員(38)は「稜線(りょうせん)上は風が強く手がかじかむほど寒かったが、美しい紅葉のじゅうたんを見られて大満足。季節の移ろいを感じられました」と顔をほころばせていた。
同ロープウェイは「山頂駅から姥ケ平までは往復2時間ほどの山歩きとなる。雨具や防寒具、歩きやすい靴、飲み物、食べ物などを準備し、天候の急変に備えて」と呼びかけている。(文と写真・隈崎稔樹 紙面構成・宮本直子)
紙面より一部抜粋(2022年10月16日発行 東京新聞朝刊)