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朝日に照らされた斜面の木々が山肌を一層鮮やかな紅に染める―。群馬県の富岡市、安中市、下仁田町にまたがる妙義山で紅葉が見頃を迎えた。
妙義山は白雲山、金洞山、金鶏山などの峰々の総称。とがった岩が連なる荒々しい山容から日本三大奇景の一つに数えられている。山頂付近のカエデやモミジ、ブナなどの木々が今月初旬から赤色や黄色に色づき始めた。錦織物のような紅葉は徐々に麓へと下りてゆき、今月下旬ごろまで見られるという。
麓で旅館を営み、登山道の整備などもしている富岡市の中島清さん(73)は「新型コロナウイルスのまん延で妙義を訪れる人は10月まで例年の半分以下だったが、Go To トラベルの影響で例年並みに戻ってきた」と話している。 (写真と文・隈崎稔樹)
紙面より一部抜粋(2020年11月7日発行 東京新聞夕刊)