■商品概要
栃木県・奥日光は十月下旬ごろ紅葉が見頃となり、錦の織物さながらの鮮やかな景色が山あいを彩った。
中禅寺湖や、いろは坂周辺ではカエデやツヅジ、ブナなどが、赤色や黄色に色づいた。訪れた観光客は湖の南東に突き出した八丁出島周辺を散策したり、遊覧船に乗ったりして、湖面の青色との鮮やかなコントラストを写真に収めていた。
県立日光自然博物館によると、標高約千二百メートルにある中禅寺湖周辺では例年十月上旬から色づき始めるが、今年は十日ほど遅かった。夏場の天候不順や紅葉が始まってからの暖かい日が続いたことなどが影響しているという。同館は「紅葉は十一月上旬には、日光東照宮や日光植物園の周辺などへ次第に移っていくだろう」としている。(写真と文・隈崎稔樹)
紙面より一部抜粋(2021年11月4日発行 東京新聞夕刊)