■商品概要
日没から夕闇に包まれ、徐々に夜景が輝き始めるまでの「マジックアワー」と呼ばれる時間帯。634メートルで自立式電波塔として世界一の高さを誇る東京スカイツリーが点灯し、東京の街を彩る。
東京の新たな目印として2012年の開業以来、約3917万人が訪れたスカイツリーは、昨年その照明を一新。発光ダイオード(LED)を全体に増設し、照明に動きを加え、塔のてっぺんは一つ星のように毎月の誕生石の色が輝く。約20キロ先の羽田空港からも見えるよう明るくした。
展望台からは関東平野から房総半島まで約70キロ先まで一望できる。「夕方から夜の時間、空気が澄んでいる冬がおすすめです」と広報担当者。
開業から毎日スカイツリーを撮影し続けているフリーカメラマンの新湯(しんゆ)哲生さん(57)は「富士山や月など何と一緒に撮っても絵になり、日々違う姿が楽しめる」と魅力を話した。
緊急事態宣言解除まではコロナ終息を願い地球をイメージした青色を点灯。今月は桜の花が塔を舞うイメージの照明の日もあり、「世界一高い桜の木」が東京の夜空を優しく彩る。 (長竹祐子)
夕焼け空にくっきりとしたシルエットを浮かび上がらせる富士山と東京スカイツリー=墨田区で、本社ヘリ「おおづる」から(伊藤遼撮影)