■商品概要
JR国立駅から南へ真っすぐ延びる「大学通り」。沿道に植えられた計300本の桜やイチョウの木々が、通りを季節ごとに鮮やかに彩る。この時期は通りの両側が桜色に染まり、街に春本番を告げている。
周辺には名前の由来となった一橋大(旧東京商科大)のほか、都立国立高校や桐朋中高など多くの学校が並び、学園都市を形成している。
通りの建設が始まったのは1925(大正14)年。翌26年に駅が開業。国分寺と立川の間につくられたことから国立駅と名付けられた。旧駅舎は2006年に解体、20年に復元された。現在は展示室や案内所などとして使われている。
通りは幅員が40メートル以上あり、かつては「24間道路」(24間は約43.6メートル)と呼ばれていた。昭和初期、飛行機が離着陸したとの言い伝えもある。
パリ・シャンゼリゼ通りと同じ型の街路灯を設置するなど、現在まで地元住民らの手で育まれてきた大学通り。国立駅前大学通り商店会の内山良治会長(42)は「通りは先人たちから引き継いだ財産。いい形で次世代に残したい」と話す。(岡本太)
紙面より一部抜粋(2024年4月8日発行 東京新聞朝刊)