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フォトサービス 絶景を行く 2017年8月8日 草津白根山の湯釜(群馬県草津町) 【サイズ:2L/B5/A4】

商品番号 zekkei20170808-s
価格 ¥ 710 税込
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■商品概要

神々しさ3年ぶり

 「すごーい、きれい」「不思議な色だね」「蔵王の御釜より、いい」。三年ぶりの絶景を見に、次々と展望台を訪れる観光客から歓声が上がった。

 群馬県草津町の草津白根山(標高二、一六〇メートル)の湯釜を七月下旬、訪れた。気象庁は六月に、二〇一四年六月から続く噴火警戒レベルを2から1に引き下げた。立ち入り禁止区域も半径一キロから五百メートル以内となり、再び湯釜が見られるようになった。レストハウスと駐車場も再開し、人気の観光スポットが復活した。湯釜は直径三百メートル、水深三〇メートルの火口湖。標高は約二千メートル。pHが1・2前後の世界有数の酸性湖で魚はすまない。水面は白く濁ったエメラルドグリーン。神々しい色だ。水に溶け込んだ鉄や硫黄の微粒子に太陽の光が散乱してこの色が見られるという。最近では一九八二年と翌年に小規模な水蒸気爆発が発生した活火山である。

 この日は、湯釜を見下ろす展望台に終日滞在した。気象条件で湖面の色が微妙に移ろった。夏の雲がわき上がり、変幻する風景にも魅了された。上空にアマツバメの群れとハヤブサが飛び交った。遠距離を渡るチョウのアサギマダラも。特に、赤トンボの名で親しまれるアキアカネが多かった。平地で羽化し、夏に涼しい山地で過ごし、秋に平地に戻るトンボだ。撮影を終えて、その晩は近くの草津温泉に泊まった。強酸性で硫黄の香りがする白く濁ったいい湯だった。まるで湯釜に入ったような気分にさせてくれた。 (写真と文・堀内洋助)

紙面より一部抜粋(2017年8月8日発行 東京新聞 、2017年8月10日発行 東京中日スポーツ)

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