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夕明かり天突く競演
千葉県鎌ケ谷市の鎌ケ谷市役所屋上から二十五日夕、富士山と東京スカイツリーを撮影した。ともに日本一の高さの競演に魅了された。
距離は東京スカイツリーまで約十八キロ、富士山は約百二十三キロ。厳しい寒波による北風を受け、くっきりと見渡せた。日が沈み、色鮮やかな夕焼け空と都心のビル群の明かりも競い合うように美しい。丹沢山地の上空に残る雲もいいアクセントに。見事な冬の絶景に心から感動した。この日の朝、東京都心では四十八年ぶりに気温が氷点下四度まで下がった。厳しい冷え込みの中、屋上で待ち続けた。十八日から三回訪れたが直前に雲に覆われたりして見られず、二十二日からの雪も影響した。四度目でようやく念願がかなった。屋上は「かまがやスカイビュー」と呼ばれる人気のビューポイント。市役所が開庁する平日はだれでも利用できる。特に、富士山側は大きな建物がなく、見通しがいい。この日は八人の写真愛好家が訪れていた。二月二日は富士山頂に太陽が沈む「ダイヤモンド富士」が見られる。例年大人気で大勢の人が集まる。今年も観賞会が開催され、カメラ撮影スペースは定員五十人だが、今月中旬に満員になった。ただし、一般観賞スペースへは当日自由に入場できる。三脚は使えないが、手持ちで撮影可。開放時間は十五時四十五分から。出入り口付近での待機はできない。ベスト時間は十六時五十八分という。晴れることを祈りたい。 (写真と文・堀内洋助)
紙面より一部抜粋(2018年1月31日発行 東京新聞、2018年2月8日発行 東京中日スポーツ)